通訳

通訳 · 26日 3月 2020
コロナウィルスの流行で海外出張はすべて電話もしくはビデオ会議に切り替わっていることと存じます。そのような会議に通訳者も参加する場合、ちょっとした工夫で通訳者のパフォーマンスの質がグッと上がり、会議をよりスムーズに進めることができます。そのために皆様にお願いしたいことのリストを私なりに作ってみましたので参考にしていただければ幸いです。 1. 可能な限り電話だけでなく映像を伴ったビデオ会議を選択してください。 2. 御社が最先端の高品質ビデオ会議装置をご購入なさっている場合以外は、参加者全員が個々のマイクをお使いください。上の写真にあるタイプの全員共用のマイクをテーブルの中央に置くだけですと、通訳を可能にする音質の確保が難しくなります。 3. 会議が始まる前に音声チェックをしてください。参加者が全員個々のマイクを使う場合でも、マイクを置く位置や角度によって音質に大きな違いが出てきます。 4. 通訳者に必ずご出席者のお名前と役職名を知らせてください。特に電話会議の場合は、どの方が今お話しになっているのか通訳者には分かりません(つまりどの立場からその発言をなさっているのかがわかりません)。 5. 資料をお使いになる場合は、今話題にする資料のタイトルとページをまずお知らせください。 6. 発言なさるのは、必ず一度につきお一人のみでお願いいたします。 7. 缶入り飲料を開けたり、受け皿付きのティーカップを置いたりする雑音はかなり通訳の妨げになりますのでご注意ください。 以上細かいことですが、このようなことを守って頂くとグンと通訳がしやすくなります。せっかく雇うのですから、どうか通訳者を最大限にご活用ください! 画像出典: amazon.co.jp
通訳 · 06日 1月 2020
皆様明けましておめでとうございます。 昨年秋に大英博物館で開催された奈良県特別展「Nara: Sacred Imanges from Early...
通訳 · 14日 10月 2019
ミランダ警告とは日本でもよく知られている言葉かもしれません。これはアメリカの法律によって決まられた警察による被疑者への警告で、以下の4つの内容が含まれます: 1.黙秘権 2.供述内容は全て証拠として扱われる 3.弁護士をつける権利 4.経済的能力がない場合は高専弁護士をつける権利...
通訳 · 23日 9月 2019
同時通訳は、通常は会議場常設の通訳ブース、または仮設の通訳ブース(ちょっとした小屋のような部屋)から配信しますが、ここ数年の技術の発達により通訳者が遠隔から同時通訳をする方法が多く用いられるようになっています。これは、インターネットを利用した同時通訳プラットフォームを利用するもので、通常二人いる同時通訳者は、会場とは全く別の国にある自宅から、自分のPCを同通コンソールとして使いながら同時通訳をする形態です。 同時通訳者を会議場まで呼んでくる費用、つまり交通費や宿泊費、および仮設通訳ブースのレンタル・設置費用がかかりませんので、同時通訳の利用者にとっては非常にコスパのよい通訳形態だというのがセールスポイントです。 しかし、残念なことに、遠隔同時通訳の技術はまだ完全ではありません。最も大きな問題は原音声の質です。大きな会議専門の会場でしっかりした音響設備がある場合ならよいのですが、社内会議などで机に例の円盤状のマイクが一つ置いてあるだけ、といったような条件ですと、遠隔地にいる通訳者の耳に届く音声の質がかなり悪くなることもあります。ですので、できるだけ発言者一人一人がピン留めタイプのマイクを使うか、写真のような机置きタイプのマイクを、参加者全員の前に一つづづ置いていただけると、通訳者への負担が軽減されます。 通訳者だからといって蝙蝠並みに聴力が良いわけではありません。発言者の音声がが割れて聞こえたり、反響したりしていては、十分な通訳をすることはできません。遠隔通訳という方式を選んで経費節減をしたつもりでも、発言者の話した内容が十分に通訳されなかったら、会議そのものの意味がなくなってしまいます。ですから、遠隔同時通訳という方法を選ぶ場合は、お客様にもある一定の努力をしていただく必要があるということを、覚えて居て頂ければ幸いです。
通訳 · 02日 3月 2019
このところ立て続けに以下のような話を通訳仲間から聞きました。 毎年行われている某企業のグローバル会議の同時通訳を初めて担当したところ、「今年初めて同時通訳で言っている内容が理解できました」と参加者に言われた。...
通訳 · 01日 3月 2019
先日は数日間民事裁判の通訳を担当させて頂きました。法廷裁判の通訳には、裁判長や法廷弁護士がお互いに話すときの会話を聞き取る難しさがまずあります。法廷では通訳者は法廷弁護士の背後に着席しますので、まず物理的に弁護士の声が聞き取りにくいこと。裁判官や法廷弁護士の中にはとても声が小さい方も少なからずいらっしゃることも通訳者にとっての問題です。ですからそのような会話中のウィスパリング同時通訳は音量的にとても無理です。一度だけ家庭裁判所で審理中ずっとウィスパリング同時通訳をしたことがあります。これは裁判官の指示によりウィスパリングをすることになったため、各人が大きな声で話すように裁判官がとても気を使って下さったからこそ実現したことでした。 それから、法律の専門家同士がお互いに話すときの会話はまず言葉遣いからして普通の会話とは違いますので、やはりいくら法廷通訳としての資格は持っていても決して理解しやすい内容ではありません。また、このような会話中は逐次通訳を差しはさむ時間はありませんので、通訳者はひたすらメモを取って、休憩時間になったらクライアントに要点を告げることしかできません。 しかしイングランドの法廷で何といってもありがたいのは、堅苦しい雰囲気がそれほどないことです。一度だけ担当した刑事犯罪の場合はまた少し話が別でしたが、少なくとも民事裁判では、通訳者が聞き取れなかった部分は遠慮なく繰り返しをお願いできる雰囲気があります。日本もそうだといいのですが。通訳者が聞き返すのを恐れるあまり誤った訳出をしてしまっては誰のためにもなりませんね。 いつも言っていますが、通訳者だからといって聴力が人より優れているわけではありません。ですかあ「通訳者がしっかりと音声を聞き取れる環境を整える」という意識がもう少し法廷関係者に浸透してくれることを願っております。聞き取れなかった内容を通訳者が想像で補って誤った訳をしてしまうような状況は避けなければなりません。
通訳 · 26日 2月 2019
この写真で女形俳優の後ろで何やらお世話をしている黒衣の人物が黒子です。歌舞伎の世界では黒衣の黒子や、裃に袴の「後見」さんがいろいろと演技中の役者さんのお手伝いをします。黒子も後見さんも観客の目からは見えないことになっている、という暗黙の了解があります。...
通訳 · 17日 2月 2019
これが大正・昭和時代を代表する歌舞伎役者、六代目尾上菊五郎さんの辞世の句であることは比較的よく知られています。今でも「六代目」と言えば自動的に六代目菊五郎を指すほどの、歌舞伎史に残る名優です。...
通訳 · 14日 2月 2019
私には通訳の得意分野がいくつかあります。前回のブログで書いた舞台芸術がその一つです。もう一つ今強い情熱を持って取り組んでいる分野があります。それは、日本の原子力施設の廃止措置です。...
通訳 · 14日 2月 2019
映画監督の河瀨直美さんとフランス人映画評論家の公開トークを、日本から飛んできた通訳者さんと共に二人で同時通訳させて頂きました。私たち通訳者の主な役割は、映画評論家の英語を河瀨監督のために日本語にすることと、監督のお話を英語にすること。映画作りのお話ということで、感覚的な表現も多く出てきましたので、そこは普段から表現芸術や文学を愛する私の腕の見せ所でした。強調すべきところでちゃんと会場が反応してくれたのは嬉しかったです。